胡蝶蘭の病気

ここでは、花が終わってからの管理や病気について紹介します。花が終わってしまったら、花茎を切って来年の開花のために手入れをしなくてはいけません。茎にある節を下から数えて4節目ほどで切ることがポイントで、そこから新たな花の芽が出てきます。胡蝶蘭は切り花としても観賞できますので、花がついている間に切ってしまうのもいいでしょう。もし、葉が弱っていたり少なかったりする場合には、花茎は根元から切って株をしっかりと育てることが大切です。

胡蝶蘭には、葉と根が病気になる「軟腐病(なんぷびょう)」という病気があります。植物の病気は、ほとんどが「カビ」が原因といいますが、この病気は細菌が繁殖し葉や根を腐らせてしまうもので、植物の傷口から侵入し、高温多湿だと多く発生します。他にも「フザリウム」という病気があります。これは進行が遅く気づきにくい病気で、カビ菌の一種ですが、葉は落ちて根は黒く変色し腐ってしまいます。

また、病気だけでなくハダニ類の害虫にも気をつけなければなりません。これらの害虫が発生すると、葉のツヤはなくなり色も悪くなってきます。日頃からしっかりと胡蝶蘭の状態を観察し、予防対策をしておくことが大切となります。

胡蝶蘭の管理

胡蝶蘭は丁寧に適切な管理をすることでより長く鑑賞できる花です。実際には育てるのは難しく、花を咲かせるのは難しいというイメージがありますが、適切な管理をすれば、丈夫で寿命も長い花なのです。では、その管理方法を紹介します。前述のように、胡蝶蘭は寒さには弱い植物ですから、特に冬は気をつけて育てることが重要となります。光は必要ですが、直射日光も避けなければなりませんから、日よけをした所、風通しがよい所を選びましょう。

エアコンや扇風機の風などは、あたらないように気をつけましょう。もし、いただき物でラッピングなどがしてある場合は、蒸れないためにもラッピングを取り外します。ペットが触らないように注意し、カーテンなどに触れて意外と簡単に折れてしまうといったこともありますから、カーテンなどに触れないようにもしましょう。もし折れてしまった場合にも、折れた節から新たな芽がでることもあるので根気よく育てましょう。

水やりは、夏は多めに冬は少なくし、多すぎると根腐れを起こしてしまうことに注意が必要です。もし、部屋が乾燥しているようであれば、水やりの回数を増やすか、湿度を考えて花にかからないように霧吹きをします。冬場は暖かい場所を選ぶことが大切なので、15℃以下になる場合には、ビニールで覆うなどの対策が必要となります。

胡蝶蘭の特徴と種類

胡蝶蘭は熱帯の植物で寒さには弱く、冬の乾燥にも弱いという特徴を持ちます。胡蝶蘭は、一本の茎を中心に左右に一枚ずつ交互に大きな葉をつけますが、その葉は濃い緑色で肉厚な葉をしています。弓状に伸びた茎の先に数個から数十個の美しい花をつけ特有の姿を見せます。胡蝶蘭が花をつけるまでには長い年月が必要とされ、種から育てると4年以上、苗からでも2、3年の年月がかかるといわれています。

よりよい品質のものを栽培するには、多くの手間と時間をかけて丁寧に育てられます。花が順番に咲き出すため、最後の花が咲くまでには日数がかかり、出荷するまでの準備も手間を要します。鉢植えでは、一般に1カ月以上花を楽しむことができるのも特徴ですが、適切な管理をすればもっと長く育ち、花を咲かせてくます。また、花粉や香りが少ないのも特徴で、飲食店への贈り物としては最適でしょう。

胡蝶蘭の花の大きさや色は多種多様です。色の種類は、白色系・ピンク系・黄色系・紫系などさまざまあり、品種改良によってますます数多くの胡蝶蘭が育っています。出荷する際は、何本かを添えて植え、豪華に整えられ出荷されます。もちろん、本数が多ければ多いほど胡蝶蘭の姿は優美で豪華になり、その姿には魅了されます。

優美な胡蝶蘭

胡蝶蘭は、ラン科の植物の一種であり多くの種類があります。蘭には日本や東アジアに自生する東洋の蘭や熱帯アジア・アフリカなどに自生する西洋の蘭がありますが、胡蝶蘭は西洋の蘭に分類されており、東南アジアなどの熱帯・亜熱帯地方が原産地です。胡蝶蘭の美しさは、華やかで上品なイメージがあるため、お祝い事、パーティーなどの行事や贈り物として多くの人に選ばれている花のひとつです。

他の花にはない特有な立ち姿で、その優美な姿に多くの人は魅せられるのではないでしょうか。胡蝶蘭の花言葉には、「幸福が飛んでくる/変わらぬ愛/清純(白色)/あなたを愛します(ピンク色)」といった意味合いを持つことから、それぞれの花言葉に合ったシーンで贈り物として好まれています。胡蝶蘭が選ばれるシーンはさまざまあります。目新しいお店に入ると所狭しに胡蝶蘭が飾られていたり、事務所などで見かけたりすることはありませんか。胡蝶蘭はお祝いの贈り物として適しています。開店・開業・移転祝いや新築祝い、昇進祝いや定年祝い、誕生日などにプレゼントをすると喜ばれることでしょう。

また、国会議員や市区町村の議員への当選祝いなどに、胡蝶蘭が選ばれていることも多いのではないでしょうか。やはり、贈り物の花の中では最高級とされているのでしょう。また、白色の胡蝶蘭は清らかな美しさがあり、お悔やみや仏事でも選ばれています。魅力ある優美な胡蝶蘭、少しでも長く美しい花を観賞したいものです。そのために、育て方や管理方法を少しでも知っておくとよいでしょう。